Difference between revisions of "M5StickC FW Write"

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(スケッチの書き込みと実行)
 
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* M5StickCにファームウェアを書き込む場合は以下の方法で書き込みます。
 
* M5StickCにファームウェアを書き込む場合は以下の方法で書き込みます。
  
= Arduino IDEをインストールする =
+
=== コマンドラインで書き込む場合は以下のページを参照してください ===
  
== 最新のArduino IDEをダウンロード ==
+
* [[Command_Write_M5StickC | コマンドラインでの書き込み方法]]
  
* ウェブブラウザ上でARDUINOで検索し、ARDUINOのサイトから最新のArduino IDEをダウンロードします。(バージョン1.8.5以降が必要です)
+
=== 書き込みアプリで書き込む場合は以下のページを参照してください ===
** [https://www.arduino.cc/en/software Arduino IDEをダウンロード]
+
  
* ※注意)以下のスクリーンショットは2021年6月現在のものです。画像が実際と異なることがあります。
+
* [[Processing_Write_M5StickC | 書き込みアプリでの書き込み方法]]
  
[[File:Arduino Download0001.png|800px]]
+
= 書き込み環境の設定 =
  
* SOFTWAREを選択し、Windowsの場合は赤枠で示されたファイルをダウンロードします。Mac OS等他のOSを使っている場合、自分の使っているOSに合わせてインストールファイルをダウンロードします。
+
以下のリンクを参考に書き込み環境を設定します。<br>
 +
すでに書き込み環境が設定されている場合はこのステップはスキップしてください。
  
[[File:Arduino Download0002.png]]
+
* [[Arduino_IDE Arduino IDE 開発環境のインストール]]
 
+
[[File:1587099807963.png]]
+
 
+
* ダウンロード後、インストーラーを起動しインストールします。
+
* 途中、いくつかのセキュリティ上の質問が出ますので内容を確認の上それらに答えてください。
+
 
+
= Arduino IDEの設定 =
+
 
+
== Arduino IDEの設定 ==
+
 
+
* インストールしてできたアイコンをダブルクリックして Arduino IDEを起動します。
+
* 上部のメニューの”ファイル”にマウスカーソルを当て、表示されたプルダウンメニューから”環境設定”を選択します。
+
 
+
[[File:1587100601542.png]]
+
 
+
* 環境設定の”追加のボードマネージャのURL”に以下のテキストを書き込みます。
+
* <span style="color:red">URLが変更になっていますので以下の新しいURLに変更してください。</span>
+
 
+
<pre>
+
https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/arduino/package_m5stack_index.json
+
</pre>
+
 
+
[[File:Priferance0001.png]]
+
 
+
* 記入が終わりましたらOKをクリックして保存します。
+
* Arduino IDEはこのURLを使って必要なライブラリ等をネットワークからダウンロードしますのでできるだけネットワークに接続した状態で開発を行ってください。
+
* (ライブラリのダウンロードとアップデートができないだけですので基本機能を使うだけならばネットに接続されていなくても使用できます)
+
 
+
= 必要なライブラリ類のインストール =
+
 
+
== ボード設定ファイルのインストール ==
+
 
+
* メニューから”ツール”を選択し、表示されるプルダウンメニューから”ボード”を選択し、”ボードマネージャー”を選択します。
+
 
+
[[File:1587100239728.png]]
+
 
+
* 検索窓に”esp32”と入力し、表示されるesp32をインストールします。(インストールには少し時間がかかります)
+
 
+
[[File:1587100239509.png]]
+
 
+
== ライブラリのインストール ==
+
 
+
* メニューから”スケッチ”を選択し、表示されるプルダウンメニューから”ライブラリをインクルード”を選択し、”ライブラリを管理”を選択します。
+
 
+
[[File:1587100239629.png]]
+
 
+
* 検索窓に”M5StickC”と入力し、M5StickCとM5StickCPlusの2つのライブラリをインストールします。
+
 
+
[[File:M5StickCplusLib.png]]
+
 
+
* 次に検索窓に"MAX3010x"と入力し、脈波センサー用ライブラリをインストールします。
+
 
+
[[File:Max3010lib.png|800px]]
+
 
+
* これで設定は完了です。最後にArduino IDEを再起動(終了させてもう一度起動する)して設定を反映させます。
+
 
+
= プログラム書き込みのための設定 =
+
 
+
== M5StickCとPCの接続 ==
+
 
+
* M5StickCとPCを付属のUSBケーブルで接続します。
+
* 付属のUSBケーブルはUSB-Cと呼ばれるコネクターを前から見ると長丸の形をしたコネクターです。
+
* USBケーブルにはミニUSB、マイクロUSBと呼ばれるタイプもありますので間違えないように注意してください。
+
 
+
[[File:1587101406741.png|800px]]
+
 
+
== ボードの設定 ==
+
 
+
* メニューの”ツール”を選択し、プルダウンメニューから”ボード”、”M5Stick-C”を選択します。
+
 
+
[[File:1587101405738.png]]
+
 
+
== シリアルポートの設定 ==
+
 
+
* メニューの”ツール”を選択し、プルダウンメニューから”シリアルポート”を選択し、”COM”を選択します。
+
 
+
[[File:1587101405551.png]]
+
 
+
* COMがひとつだけの場合は問題ありませんが、COM3, COM4, COM5と複数表示される場合、以下の方法でCOMの番号を調べます。(Windowsの場合)
+
* デスクトップのPCアイコンを右クリックし、プルダウンメニューから管理を選択します。
+
 
+
[[File:1587101405409.png]]
+
 
+
* または、検索窓に”device”と入力してデバイスマネージャーを選択します。
+
 
+
[[File:1587101405794.png]]
+
 
+
* デバイスマネージャーの”ポート(COMとLPT)”の中の”USB Serial Port (COM3)”を見つけます。
+
* このカッコの中の番号のCOMポートを選択します。
+
 
+
[[File:1587101405667.png]]
+
 
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=== シリアルポートが見つからない場合 ===
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* 下のように "USB Serial Port" が表示されない場合、FTDIドライバーがインストールされていません。
+
 
+
[[File:Noftdidriver.png|600px]]
+
 
+
* 以下のサイトからダウンロードしてドライバーをインストールしてください。
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** https://ftdichip.com/drivers/vcp-drivers/
+
 
+
[[File:FTDI driver.png|800px]]
+
  
 
= スケッチの書き込みと実行 =
 
= スケッチの書き込みと実行 =
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* 2つのデバイスは書き込むファームウェアが違いますので注意してください。
 
* 2つのデバイスは書き込むファームウェアが違いますので注意してください。
  
=== M5StickC ===
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[[File:IMG 0209.JPG|700px]]
  
* M5StickC用のMindScale脈波センサファームウェアは以下からダウンロードしてください。
+
* 廉価版のM5Atomを使うこともできます(写真左)。
* Version 2.2
+
* 書き込むファームウェアが異なりますので注意してください。
** [[Media:Max30102BLEandroid v22.zip]]
+
 
* Version 2.3(バッテリー残量表示、省電力化)
+
=== M5StickC 用 ===
** [[Media:Max30102BLEandroid v23.zip]]
+
==== Ver. 2.6 ====
* Version 2.4(Aボタンを2秒押すと電源OFF、オートパワーオフ)
+
 
 +
* ソースコード
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** [[Media:Max30102BLEandroid Ver26 4.zip]]
  
 
* ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。
 
* ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。
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[[File:M5StickCFWfolder.png]]
 
[[File:M5StickCFWfolder.png]]
  
=== M5StickC Plus ===
+
=== M5StickC Plus 用 ===
 +
==== Ver. 3.6 ====
  
* M5StickC用のMindScale脈波センサファームウェアは以下からダウンロードしてください。
+
* ソースコード
* Version 3.2
+
** [[Media:Max30102BLEandroidPlus2 Ver36 4.zip]]
** [[Media:Max30102BLEandroidPlus2 v32.zip]]
+
* Version 3.3(バッテリー残量表示、省電力化)
+
** [[Media:Max30102BLEandroidPlus2 v33.zip]]
+
* Version 3.4(Aボタンを2秒押すと電源OFF、オートパワーオフ)
+
  
 
* ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。
 
* ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。
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== ファームウェアの書き込み ==
 
== ファームウェアの書き込み ==
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ダウンロードしたプログラムは、サイズが大きいためそのままでは書き込めません。
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以下の手順でOTA機能を止めて使えるプログラムサイズを大きくしてください。
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<pre>
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ツール>Pratition Scheme
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</pre>
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このメニューの中から NO OTA (Large APP) を選択します。
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[[File:Arduino memory.png]]
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* Arduino IDEの書き込みボタン(右矢印アイコン)をクリックして書き込みます。
 
* Arduino IDEの書き込みボタン(右矢印アイコン)をクリックして書き込みます。
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* M5StickC または M5StickC Plus の電源を入れた時、または電源がすでに入っている状態でしたら本体前面のM5と刻印されたボタンをクリックします。
 
* M5StickC または M5StickC Plus の電源を入れた時、または電源がすでに入っている状態でしたら本体前面のM5と刻印されたボタンをクリックします。
 
* 表示されるバージョンが最新のものであることを確認してください。
 
* 表示されるバージョンが最新のものであることを確認してください。
** M5StickC --- Ver. 2.3
+
** M5StickC --- Ver. 2.5
** M5StickC Plus --- Ver. 3.3
+
** M5StickC Plus --- Ver. 3.5
  
 
== 最新バージョン ==
 
== 最新バージョン ==
  
* Version 2.3 (M5StickC)
+
=== M5StickC 用 ===
* Version 3.3 (M5StickC plus)
+
==== Ver. 2.6 ====
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* ソースコード
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** [[Media:Max30102BLEandroid Ver26 4.zip]]
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=== M5StickC Plus 用 ===
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==== Ver. 3.6 ====
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* ソースコード
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** [[Media:Max30102BLEandroidPlus2 Ver36 4.zip]]
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=== バージョン履歴 ===
 
=== バージョン履歴 ===
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* Auto Power OFF 測定値が60秒間送られないと自動的に電源を切ります。
 
* Auto Power OFF 測定値が60秒間送られないと自動的に電源を切ります。
  
[[File:IMG 1438 batter.JPG|800px]]
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==== Ver 2.5 / 3.5 ====
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* バグ修正
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* JSON情報のアップデート
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===== Ver x.3 と x.4 の比較 =====
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* 上から順に
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** M5StickC Ver. 2.3
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** M5StickC Ver. 2.4
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** M5StickC Plus Ver. 3.4
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[[File:M5PulseVer001.JPG|600px]]
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* それぞれの機種及びバージョンで測定値に差が無いことの確認。(グラフの更新タイミングが違うので表示位置は違っています)
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[[File:M5PulseMeas001.JPG|600px]]
  
 
== 連続稼働時間 ==
 
== 連続稼働時間 ==
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* 連続駆動時間(バッテリー残量0%になるまでの時間)約1時間30分
 
* 連続駆動時間(バッテリー残量0%になるまでの時間)約1時間30分
 
* 充電に必要な時間(0%から100%までにかかる時間)約60分
 
* 充電に必要な時間(0%から100%までにかかる時間)約60分
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== 書き込みエラーが発生する場合 ==
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書き込みエラーが発生する場合、以下のリカバリーを試してください。
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* USBケーブルを外す
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* Arduino IDEを再起動する。
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* シリアルポートで対象COMポート番号が消えていることを確認する
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* M5StickC/CPlusの電源スイッチを長押しして電源を切る
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* 電源を切ったままの状態でUSBケーブルでPCに接続する
 +
* シリアルポートで対象COMポートが表示されて選択されていることを確認する(選択されていなければ選択する)
 +
* もう一度書き込みを行う

Latest revision as of 14:13, 15 March 2023

M5StickC ファームウェア書き込み方法

  • M5StickCにファームウェアを書き込む場合は以下の方法で書き込みます。

コマンドラインで書き込む場合は以下のページを参照してください

書き込みアプリで書き込む場合は以下のページを参照してください

書き込み環境の設定

以下のリンクを参考に書き込み環境を設定します。
すでに書き込み環境が設定されている場合はこのステップはスキップしてください。

スケッチの書き込みと実行

MindScale ファームウェアのダウンロード

M5StickC and CPlus.png

  • M5StickCには画面の大きさが違う M5StickCとM5StickC Plusの2種類があります。
  • 2つのデバイスは書き込むファームウェアが違いますので注意してください。

IMG 0209.JPG

  • 廉価版のM5Atomを使うこともできます(写真左)。
  • 書き込むファームウェアが異なりますので注意してください。

M5StickC 用

Ver. 2.6

  • ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。
  • "M5StickC_MAX30102BLE2" フォルダの中の "M5StickC_MAX30102BLE2.ino" をダブルクリックして Arduino IDEを起動します。
  • "M5StickC_MAX30102BLE2.ino"と"BLE.ino"と"battery.ino"の3つのファイルが入っていることを確認してください。

M5StickCFWfolder.png

M5StickC Plus 用

Ver. 3.6

  • ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。
  • "M5StickCPlus_MAX30102BLE" フォルダの中の "M5StickCPlus_MAX30102BLE.ino" をダブルクリックして Arduino IDEを起動します。
  • "M5StickCPlus_MAX30102BLE.ino"と"BLE.ino"と"battery.ino"と"mindscaleicon.h"の4つのファイルが入っていることを確認してください。

M5StickCPlusFWfolder.png

ファームウェアの書き込み

ダウンロードしたプログラムは、サイズが大きいためそのままでは書き込めません。 以下の手順でOTA機能を止めて使えるプログラムサイズを大きくしてください。

ツール>Pratition Scheme

このメニューの中から NO OTA (Large APP) を選択します。

Arduino memory.png


  • Arduino IDEの書き込みボタン(右矢印アイコン)をクリックして書き込みます。

M5StickCFWWrite0001.png

バージョンの確認

  • エラーが発生することなく、正常に書き込みが完了しましたらバージョンを確認してください。
  • M5StickC または M5StickC Plus の電源を入れた時、または電源がすでに入っている状態でしたら本体前面のM5と刻印されたボタンをクリックします。
  • 表示されるバージョンが最新のものであることを確認してください。
    • M5StickC --- Ver. 2.5
    • M5StickC Plus --- Ver. 3.5

最新バージョン

M5StickC 用

Ver. 2.6

M5StickC Plus 用

Ver. 3.6


バージョン履歴

Ver 2.3 / 3.3

  • バッテリー残量表示追加
  • バッテリー残量が20%台になると残量表示が赤文字
  • 省電力化

Ver 2.4 / 3.4

  • Aボタンを2秒間押すと電源OFF(ただし測定集のみ、最初のバージョン表示では効きません)
  • Auto Power OFF 測定値が60秒間送られないと自動的に電源を切ります。

Ver 2.5 / 3.5

  • バグ修正
  • JSON情報のアップデート


Ver x.3 と x.4 の比較
  • 上から順に
    • M5StickC Ver. 2.3
    • M5StickC Ver. 2.4
    • M5StickC Plus Ver. 3.4


M5PulseVer001.JPG

  • それぞれの機種及びバージョンで測定値に差が無いことの確認。(グラフの更新タイミングが違うので表示位置は違っています)

M5PulseMeas001.JPG

連続稼働時間

M5StickC

  • 連続駆動時間(バッテリー残量0%になるまでの時間)約1時間10分
  • 充電に必要な時間(0%から100%までにかかる時間)約50分

M5StickC Plus

  • 連続駆動時間(バッテリー残量0%になるまでの時間)約1時間30分
  • 充電に必要な時間(0%から100%までにかかる時間)約60分

書き込みエラーが発生する場合

書き込みエラーが発生する場合、以下のリカバリーを試してください。

  • USBケーブルを外す
  • Arduino IDEを再起動する。
  • シリアルポートで対象COMポート番号が消えていることを確認する
  • M5StickC/CPlusの電源スイッチを長押しして電源を切る
  • 電源を切ったままの状態でUSBケーブルでPCに接続する
  • シリアルポートで対象COMポートが表示されて選択されていることを確認する(選択されていなければ選択する)
  • もう一度書き込みを行う