Difference between revisions of "M5Atom FW Write"

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(M5Atom ファームウェア書き込み方法)
(ファームウェアの書き込み)
 
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* M5Atomにファームウェアを書き込む場合は以下の方法で書き込みます。
 
* M5Atomにファームウェアを書き込む場合は以下の方法で書き込みます。
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== M5Atom Lite 必要部品 ==
 
== M5Atom Lite 必要部品 ==
  
* M5 Atom Lite
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* [https://www.switch-science.com/products/6262?_pos=45&_sid=cdcdbaa21&_ss=r Atom Lite]
** [https://www.switch-science.com/products/6262?_pos=45&_sid=cdcdbaa21&_ss=r]
+
* [https://www.switch-science.com/products/6532?_pos=13&_sid=ac9053c8b&_ss=r Atom Mate]
 
+
* 脈波センサー
= Arduino IDEをインストールする =
+
* ファームウェア:[[Media:M5AtomV12.zip]]
 
+
== 最新のArduino IDEをダウンロード ==
+
 
+
* ウェブブラウザ上でARDUINOで検索し、ARDUINOのサイトから最新のArduino IDEをダウンロードします。(バージョン1.8.5以降が必要です)
+
** [https://www.arduino.cc/en/software Arduino IDEをダウンロード]
+
 
+
* ※注意)以下のスクリーンショットは2021年6月現在のものです。画像が実際と異なることがあります。
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+
[[File:Arduino Download0001.png|800px]]
+
 
+
* SOFTWAREを選択し、Windowsの場合は赤枠で示されたファイルをダウンロードします。Mac OS等他のOSを使っている場合、自分の使っているOSに合わせてインストールファイルをダウンロードします。
+
 
+
[[File:Arduino Download0002.png]]
+
 
+
[[File:1587099807963.png]]
+
 
+
* ダウンロード後、インストーラーを起動しインストールします。
+
* 途中、いくつかのセキュリティ上の質問が出ますので内容を確認の上それらに答えてください。
+
 
+
= Arduino IDEの設定 =
+
 
+
== Arduino IDEの設定 ==
+
 
+
* インストールしてできたアイコンをダブルクリックして Arduino IDEを起動します。
+
* 上部のメニューの”ファイル”にマウスカーソルを当て、表示されたプルダウンメニューから”環境設定”を選択します。
+
 
+
[[File:1587100601542.png]]
+
 
+
* 環境設定の”追加のボードマネージャのURL”に以下のテキストを書き込みます。
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* <span style="color:red">URLが変更になっていますので以下の新しいURLに変更してください。</span>
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<pre>
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https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/arduino/package_m5stack_index.json
+
</pre>
+
 
+
[[File:Priferance0001.png]]
+
 
+
* 記入が終わりましたらOKをクリックして保存します。
+
* Arduino IDEはこのURLを使って必要なライブラリ等をネットワークからダウンロードしますのでできるだけネットワークに接続した状態で開発を行ってください。
+
* (ライブラリのダウンロードとアップデートができないだけですので基本機能を使うだけならばネットに接続されていなくても使用できます)
+
 
+
= 必要なライブラリ類のインストール =
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== ボード設定ファイルのインストール ==
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* メニューから”ツール”を選択し、表示されるプルダウンメニューから”ボード”を選択し、”ボードマネージャー”を選択します。
+
 
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[[File:1587100239728.png]]
+
 
+
* 検索窓に”m5”と入力し、表示されるM5Stackをインストールします。(インストールには少し時間がかかります)
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+
[[File:M5install001.png]]
+
 
+
== ライブラリのインストール ==
+
 
+
* メニューから”スケッチ”を選択し、表示されるプルダウンメニューから”ライブラリをインクルード”を選択し、”ライブラリを管理”を選択します。
+
 
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[[File:1587100239629.png]]
+
 
+
* 検索窓に”M5StickC”と入力し、M5StickCとM5StickCPlusの2つのライブラリをインストールします。
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+
[[File:M5StickCplusLib.png|800px]]
+
 
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* 検索窓に"M5Atom"と入力し、関連する2つのライブラリをインストールします。
+
 
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[[File:M5AtomLib.png|800px]]
+
 
+
* 次に検索窓に"MAX3010x"と入力し、脈波センサー用ライブラリをインストールします。
+
 
+
[[File:Max3010lib.png|800px]]
+
 
+
* これで設定は完了です。最後にArduino IDEを再起動(終了させてもう一度起動する)して設定を反映させます。
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= プログラム書き込みのための設定 =
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== M5AtomとPCの接続 ==
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* M5AtomとPCをUSBケーブルで接続します。
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* USBケーブルはUSB-Cと呼ばれるコネクターを前から見ると長丸の形をしたコネクターです。
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* USBケーブルにはミニUSB、マイクロUSBと呼ばれるタイプもありますので間違えないように注意してください。
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== ボードの設定 ==
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* メニューの”ツール”を選択し、プルダウンメニューから”ボード”、”M5Stack-ATOM”を選択します。
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[[File:M5AtomBoard001.png|800px]]
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+
== シリアルポートの設定 ==
+
 
+
* メニューの”ツール”を選択し、プルダウンメニューから”シリアルポート”を選択し、”COM”を選択します。
+
 
+
[[File:1587101405551.png]]
+
 
+
* COMがひとつだけの場合は問題ありませんが、COM3, COM4, COM5と複数表示される場合、以下の方法でCOMの番号を調べます。(Windowsの場合)
+
* デスクトップのPCアイコンを右クリックし、プルダウンメニューから管理を選択します。
+
 
+
[[File:1587101405409.png]]
+
 
+
* または、検索窓に”device”と入力してデバイスマネージャーを選択します。
+
 
+
[[File:1587101405794.png]]
+
 
+
* デバイスマネージャーの”ポート(COMとLPT)”の中の”USB Serial Port (COM3)”を見つけます。
+
* このカッコの中の番号のCOMポートを選択します。
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[[File:1587101405667.png]]
+
 
+
=== シリアルポートが見つからない場合 ===
+
 
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* 下のように "USB Serial Port" が表示されない場合、FTDIドライバーがインストールされていません。
+
 
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[[File:Noftdidriver.png|600px]]
+
 
+
* 以下のサイトからダウンロードしてドライバーをインストールしてください。
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** https://ftdichip.com/drivers/vcp-drivers/
+
  
[[File:FTDI driver.png|800px]]
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= 書き込み環境の設定 =
  
* ダウンロードしたファイルを解凍し、インストーラーを立ち上げてください。
+
以下のリンクを参考に書き込み環境を設定します。<br>
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すでに書き込み環境が設定されている場合はこのステップはスキップしてください。
  
[[File:Ftdiinstall001.png]]
+
* [[Arduino_IDE Arduino IDE 開発環境のインストール]]
  
 
= スケッチの書き込みと実行 =
 
= スケッチの書き込みと実行 =
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=== M5Atom 用 ===
 
=== M5Atom 用 ===
==== Ver. 1.0 ====
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==== Ver. 1.2 ====
  
 
* ソースコード
 
* ソースコード
** [[Media:M5AtomV10.zip]]
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** [[Media:M5AtomV12.zip]]
  
 
* ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。
 
* ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。
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== ファームウェアの書き込み ==
 
== ファームウェアの書き込み ==
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=== ボードの設定 ===
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* メニューの”ツール”を選択し、プルダウンメニューからM5Stack-ATOMを選択します。
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[[File:M5AtomBoard001.png|800px]]
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=== 書き込み ===
  
 
* Arduino IDEの書き込みボタン(右矢印アイコン)をクリックして書き込みます。
 
* Arduino IDEの書き込みボタン(右矢印アイコン)をクリックして書き込みます。
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[[File:M5AtomWrite001.png|800px]]
 
[[File:M5AtomWrite001.png|800px]]
  
=== バージョンの確認 ===
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== デバイスIDの確認 ==
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* MindScaleのスマートフォンアプリと接続する際にデバイスIDが必要になります。
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* 以下の手順でデバイスIDを確認し、デバイスにテプラなどのステッカーでそのID番号を貼ってください。
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=== シリアルターミナルで確認する場合 ===
  
* エラーが発生することなく、正常に書き込みが完了しましたらバージョンを確認してください。
 
 
* M5AtomをUSBで接続します。
 
* M5AtomをUSBで接続します。
 
* 書き込みに使用した開発環境の右上の虫眼鏡のアイコンをクリックしてシリアルモニターを起動します。
 
* 書き込みに使用した開発環境の右上の虫眼鏡のアイコンをクリックしてシリアルモニターを起動します。
 
* ボーレートを "115200 baud" に設定します。
 
* ボーレートを "115200 baud" に設定します。
 
* M5Atom の電源が入っていることを確認し本体上面のボタンをクリックします。
 
* M5Atom の電源が入っていることを確認し本体上面のボタンをクリックします。
* シリアルモニターに表示されるバージョンが最新のものであることを確認してください。
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* 下図の赤線で囲まれた部分がデバイス情報になります。この中の "Device ID"の文字列をラベル等に印刷して本体に貼ってください。
* また "mindscale_XXXX" と表示されている "XXXX" の部分がデバイスIDになります。この数値をラベル等で本体に貼ってください。
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[[File:M5AtomTerminal001.png]]
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[[File:Screenshot 2022-12-01 at 10.56.18 AM.png]]
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=== Androidスマホを使った確認方法 ===
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* シリアルターミナルを使うことが難しい場合、アンドロイドスマートフォンでデバイスIDを確認することができます。
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* iPhoneでは確認できませんので注意してください。(iPhoneを使いたい場合はBLEを検索できるアプリが必要になります)
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* 近くにあるすべてのM5Atomの電源ケーブルを外し、デバイスIDを確認したいM5AtomのみをUSBで電源に接続します。(電源のみですのでPCでなくてもモバイルバッテリー等でOKです)
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* Buetoothの設定でBluetooth機器の一覧を表示します。
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* スマホによって少し異なりますが 設定>接続済みのデバイス>新しいデバイスとペア設定 等で一覧表示されます
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* "mindscale_XXXX" と表示されている "XXXX" の部分がデバイスIDになります。この数値をラベル等で本体に貼ってください。
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== 最新バージョン ==
 
== 最新バージョン ==
  
 
=== M5Atom 用 ===
 
=== M5Atom 用 ===
==== Ver. 1.0 ====
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==== Ver. 1.2 ====
  
 
* ソースコード
 
* ソースコード
** [[Media:M5AtomV10.zip]]
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** [[Media:M5AtomV12.zip]]
  
 
=== バージョン履歴 ===
 
=== バージョン履歴 ===
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==== Ver 1.2 ====
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* Bug fix
  
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==== Ver 1.1 ====
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* 起動時間の短縮
 
==== Ver 1.0 ====
 
==== Ver 1.0 ====
 
 
* リリース
 
* リリース
 
  
 
== 書き込みエラーが発生する場合 ==
 
== 書き込みエラーが発生する場合 ==
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* シリアルポートで対象COMポートが表示されて選択されていることを確認する(選択されていなければ選択する)
 
* シリアルポートで対象COMポートが表示されて選択されていることを確認する(選択されていなければ選択する)
 
* もう一度書き込みを行う
 
* もう一度書き込みを行う
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== JSON ファイル ==
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このセンサーを使った場合、サーバに送られるJSONデータの以下の部分が変わります。
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=== iPhone の場合 ===
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"device" : "iPhone" ,
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"ver" : iPhone用 MindScaleアプリのバージョン
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"sensor" : "M5Atom"
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"sensorVersion" : M5Atomファームウェアバージョン
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* 実際のデータ例
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"device" : "iPhone" ,
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"ver" : "Ver. 1.7.6"
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"sensor" : "M5Atom"
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"sensorVersion" : "12"
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</pre>
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=== Android の場合 ===
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"device" : "Android" ,
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"ver" : Android用 MindScaleアプリのバージョン
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"sensor" : "M5Atom"
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"sensorVersion" : M5Atomファームウェアバージョン
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 +
* 実際のデータ例
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 +
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 +
"device" : "Android" ,
 +
"ver" : "2.64"
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"sensor" : "M5Atom"
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"sensorVersion" : "12"
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Latest revision as of 14:37, 15 March 2023

M5Atom ファームウェア書き込み方法

  • M5Atomにファームウェアを書き込む場合は以下の方法で書き込みます。

IMG 0209.JPG IMG 0254.JPG IMG 0256.JPG

M5Atom Lite 必要部品

書き込み環境の設定

以下のリンクを参考に書き込み環境を設定します。
すでに書き込み環境が設定されている場合はこのステップはスキップしてください。

スケッチの書き込みと実行

MindScale ファームウェアのダウンロード

IMG 0209.JPG

  • 写真左が廉価版のM5Atom版になります。


M5Atom 用

Ver. 1.2

  • ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。
  • フォルダの中の "M5Atom_MAX30102BLE.ino" をダブルクリックして Arduino IDEを起動します。

ファームウェアの書き込み

ボードの設定

  • メニューの”ツール”を選択し、プルダウンメニューからM5Stack-ATOMを選択します。

M5AtomBoard001.png

書き込み

  • Arduino IDEの書き込みボタン(右矢印アイコン)をクリックして書き込みます。

M5AtomWrite001.png

デバイスIDの確認

  • MindScaleのスマートフォンアプリと接続する際にデバイスIDが必要になります。
  • 以下の手順でデバイスIDを確認し、デバイスにテプラなどのステッカーでそのID番号を貼ってください。

シリアルターミナルで確認する場合

  • M5AtomをUSBで接続します。
  • 書き込みに使用した開発環境の右上の虫眼鏡のアイコンをクリックしてシリアルモニターを起動します。
  • ボーレートを "115200 baud" に設定します。
  • M5Atom の電源が入っていることを確認し本体上面のボタンをクリックします。
  • 下図の赤線で囲まれた部分がデバイス情報になります。この中の "Device ID"の文字列をラベル等に印刷して本体に貼ってください。

Screenshot 2022-12-01 at 10.56.18 AM.png

Androidスマホを使った確認方法

  • シリアルターミナルを使うことが難しい場合、アンドロイドスマートフォンでデバイスIDを確認することができます。
  • iPhoneでは確認できませんので注意してください。(iPhoneを使いたい場合はBLEを検索できるアプリが必要になります)
  • 近くにあるすべてのM5Atomの電源ケーブルを外し、デバイスIDを確認したいM5AtomのみをUSBで電源に接続します。(電源のみですのでPCでなくてもモバイルバッテリー等でOKです)
  • Buetoothの設定でBluetooth機器の一覧を表示します。
  • スマホによって少し異なりますが 設定>接続済みのデバイス>新しいデバイスとペア設定 等で一覧表示されます
  • "mindscale_XXXX" と表示されている "XXXX" の部分がデバイスIDになります。この数値をラベル等で本体に貼ってください。

AtomLiteBT001.png

最新バージョン

M5Atom 用

Ver. 1.2

バージョン履歴

Ver 1.2

  • Bug fix

Ver 1.1

  • 起動時間の短縮

Ver 1.0

  • リリース

書き込みエラーが発生する場合

書き込みエラーが発生する場合、以下のリカバリーを試してください。

  • USBケーブルを外す
  • Arduino IDEを再起動する。
  • シリアルポートで対象COMポート番号が消えていることを確認する
  • USBケーブルでPCに接続する
  • シリアルポートで対象COMポートが表示されて選択されていることを確認する(選択されていなければ選択する)
  • もう一度書き込みを行う

JSON ファイル

このセンサーを使った場合、サーバに送られるJSONデータの以下の部分が変わります。

iPhone の場合

"device" : "iPhone" , 
"ver" : iPhone用 MindScaleアプリのバージョン
"sensor" : "M5Atom"
"sensorVersion" : M5Atomファームウェアバージョン
  • 実際のデータ例
"device" : "iPhone" , 
"ver" : "Ver. 1.7.6"
"sensor" : "M5Atom"
"sensorVersion" : "12"


Android の場合

"device" : "Android" , 
"ver" : Android用 MindScaleアプリのバージョン
"sensor" : "M5Atom"
"sensorVersion" : M5Atomファームウェアバージョン
  • 実際のデータ例
"device" : "Android" , 
"ver" : "2.64"
"sensor" : "M5Atom"
"sensorVersion" : "12"